鈴木史竜 / Shiryu Suzuki

Team Eurasia-IRC TIRE所属 日本とヨーロッパで走っています!

3度目の Arden Challeng



こんにちは!

 

ついに平成最後の日。

ベルギー滞在をしていると、元号が変わるという実感が全く湧きませんが、、生まれ育った元号が変わるのは、素直に不思議な感覚。きっと帰国後に実感する事と思います。

令和もよろしくお願い致します。

 

 

さて、前置きが長くなりましたが、本題。

1週間前の日曜日に、5日間のArden Challenge が終了しました。(またまた遅いですが…苦笑)


前回の記事で概要を書いたこの大会は、U231年目から3年連続で出場している大会。↓↓

shiryu-road1.hateblo.jp

 

1年目は、渡欧して初レースがこの大会でした。

全て開始1時間程で何も出来ずに遅れるレースの連続。

 

2年目は完走が少し出来ていたものの、完走目的の走りが精一杯。

 

そして、今年は3年目。
集団の前でレースを展開出来るようになりました。

 

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約1週間の遠征期間、移動を挟み、2ヶ所のコテージに宿泊。レースはバタバタですが、アルデンヌ地方は落ち着く場所でした!

 

 

1番手応えのあった、第3ステージのレースレポートを添付しておきます。

少し長めですが、お時間あれば是非!

 

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2ヶ所目のコテージ。チーム内で洗車や買い出しの役割分担を行い、レースの準備を行いました。Felt FR1のメンテを行い、レースの準備は万端!

 

以下レースレポート

 

2019/4/19
Etape3 Leglise

目標 自分がキツいところで必ず上がり、逃げに乗る
結果 メイン集団後方完走(106位)/176
コース 42.5km3=127.5km 大きな登りは1か所だが、前半の大通り区間から狭いコーナーを抜けて登りに入り、そこからは比較的狭いアップダウン区間が続くコース。
レース展開 1周目で小さな逃げを泳がせ、2周目からぺースが上がり勝負がかかる動きがずっと継続されたが、集団が繋がり逃げの形成には至らなかった。ゴール直前に飛び出した2名が先行していった。

昨日の反省を生かし、休めるところで休み、勝負がかかるタイミング=自分がきつくなる寸前のタイミングで前に上がり、そこから勝負することを必ず実行すると決めてスタート。
1周目はいつも通りすぐに捕まりそうな逃げを泳がせ、メイン集団でのレースが進行。ここは脚を溜めて、ただただ我慢して走り続けた。そして2周目の登りを前に少し殺気だったので位置を上げて登りに入った。案の定ペースは上がり、先頭から30番手ほどをキープしつつ観察。
アタックに反応してみたが、特別ジャージを着てる選手や総合系も動いて決まらない。ただ、ペースは落ちずにずっと攻撃が繰り返されているので、今が勝負どころなのは間違いない。身体はよく切れているし、頭も冷静に周りを見れていて、ずっと20番手以内のいつでも飛び出せる位置でレースを展開。すると、組織的に動いてるチーム、統率がとれずに個人で動いてるチーム、完全に個人の動きをしてる選手等、アタックや集団の動きを空撮で見てるような、集団前方の流れがとても鮮明に空気感からイメージできていた。誰が次アタックをかけそうか、それに対して誰が反応しそうか、その動きに対して集団の反応は瞬時に繋ぎに動けるのか、それともワンテンポ遅れて決まる可能性が高まるのか、等々、次第に想像も出来るようになってきた。なので、安定して前をキープ出来て、位置を下げることもなかった。
最初は少しやみくもにアタックをかけてしまっていたが、それが見えるようになってからは、決まる可能性が高いものに少しずつ絞って動いていった。
予想が当たって追走がワンテンポ遅れたタイミングで、僕を含め数人で抜け出せそうな場面もあった。さらに、前でハイペースをずっと刻んでいたので、コーナーで振り替えると集団分断が起こっており、どこで先行集団が形成されてもおかしくない展開だった。自分もきつかったが、間違いなく後ろはもっとキツいし、有力選手が動くタイミングや、そのカウンターも特に狙って、とにかく本気でプッシュを休まずに続けた。
しかし、ギリギリ分断も先行も決まらず、集団が繋がる形になってしまい、逃げが形成される事はなかった。
最後には2名飛び出しを成功させたが、最終局面でスプリントにめがけて動く集団から飛び出すほどの脚は僕に残っておらず、集団後方でのゴールとなった。

今までのレースと比較して、とてつもなく大きな手応えのあるレースだった。
本気で飛び出すことやトップ10を狙って動いていたし、現実的目標として狙えるんじゃないかと本気で思っていたので、結果としてとても悔しかった。
ただ、良く集中出来ていたし、とてもいい走りが出来たと思う。

でも、勝った選手は逃げが決まらないことも察知して最後の1発に備えていたのかもしれないし、1人で飛び出してゴールまで先行するほどの力は僕になかった。
今までよりとても動けていたので、レース後の疲労感も今までのレースとは桁違いだった。しっかりケアして、翌日も同じようにチャレンジして行きたい。

 

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以上です。

 

目指しているのはもっと上であり、そこで戦ってる選手の数は枚挙に暇がないのですが、僕個人として、昨年までとは見える世界を少しだけ違うものに出来たレースでした。自分のなかでは、とても価値のある5日間となりました。

 

そして、4月は9レースを走る事が出来ました。昨年までとは違う事を学べて、悔しいなかにも、充実感とレースの楽しさも持てています。

 

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直近のレース写真。昨年ホームステイさせて頂いた方が、レースの写真撮影をしてくださっています!

 

帰国まで残り3週間、チャンスは限られてきますが、まだあります。

気を引き締め直して、全力で悔いの無い走りをしようと思います!

 

鈴木史竜